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高畑勲さんさようなら [日記]

アニメーション監督「高畑勲」さんが肺がんのため2018年4月5日に亡くなりました。
先週、17日『かぐや姫の物語』(2013年公開)が日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」で追悼の為放送されました。今まで観るチャンスが無かったというか、観るのを躊躇していた作品だったのですが、今回、録画して日曜日に観ました。
高畑勲監督らしい意欲作。「らしい」というのは、作品の中の主人公達の日常の積み重ねから、ふつふつと湧き上がる喜怒哀楽の感情表現の緻密さ。それが、物語をぐいぐいと引っ張って行く力、自分が思っている高畑勲監督らしいという部分だと勝手に解釈しています。
サブキャラクター「女童(めのわらわ)」さんは、セリフが少ないのに存在感が凄い。このキャラクターが作品の印象の良さを支えていた様に思う。「かぐや姫が月に帰る」=「死」という避けられない運命と解釈していて、それは、今の生きるリアルな人の生き方と不変的な部分で地続きになっている様に感じました。
もっと言うならば、「かぐや姫」が月に帰っても、関わった人達の心に残り、それが伝承され「竹取物語」という物語として現代に伝えられ、「かぐや姫」の短い生涯、生まれた事に意味は有ったのかという根本的な疑問に、高畑勲監督は無駄な事では無かったと、作品を通して導き出した様に思います。

物語はりフィクションです。その物語が終われば現実に引き戻される訳です。そのフィクションの物語が現実離れしていればしているほど、現実とのギャップも大きく、「まぁ、現実には無いよね~でも少しそういう事があって欲しいな~」って思うんじゃないでしょうか。物語と現実のギャップが大きいほど、娯楽としての満足感も高いと思うのですが、高畑勲監督の作品は物語での日常がリアルな日常に、するっと入り込んで来て、気が付いたら作品が現実と地続きになっていた。それが『かぐや姫の物語』という作品だった様に感じました。

『かぐや姫の物語』を観終わって感じたのは、高畑勲監督の作品をもっと観たかった。本当に残念でなりません。

高畑勲さんが演出した『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年公開)が強く印象に残っています。
特に「迷いの森のヒルダ」のあの演出。
自分もアニメーション作品の監督、演出、作画監督の端くれです。
高畑勲さんとは仕事をする事はありませんでしたが、今までの作品作りお疲れ様でした。
微力ですが、自分なりに作品作りを頑張って行きたいと思っています。
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